うつ病患者の生活

うつ病と診断されて9年の42歳。休職や転職を繰り返して2015年はアルバイトとして社会復帰。そんな人はこんな生活をしてるよって日記です。認知行動療法、対人関係療法、週間活動・気分記録表、メンタル・フィジカルチェック、障害年金など取り組んでいることを記録しています。

批判されたらどうしてる?

最近モヤっとする出来事があったので今日の対人関係療法はタイムリーなプログラムでした。

皆さんは批判されたらどうしてますか?

  1. カッとなってすぐさま反論、弁解する。
  2. 黙りこむ。
  3. 周りから根回ししながら反論していく(本人ではなく友達に話して賛同者を得ていく)。

私は黙りこむです。職場でミスをして叱責されたときもそうですし、家庭内のちょっとした口論でもまくし立てられると頭がついていかなくて言われるがままになってしまいます。しばらくすると落ち着いてきて納得いかないことが浮かんできたり、相手の理屈を吟味できたりするんですが、その時にはもう反論する時期を逸しているんですよね。今回は批判されたとき(否定されたときや叱責されたとき)の対処法についてです。

批判される必要のない領域と批判されても仕方ない領域

この対処法はあくまでも、問題となっている事柄に対して相手と一緒に解決したい場合に取る方法です。相手が自分との関係を壊してもいいと判断できる場合は毅然として拒めばいいと思います。

そもそも批判される必要のない領域と批判されても仕方ない領域があります。

批判される領域

例えば、

  • 性別、出生、名前、体格、容姿など=本人の意思や努力で変えられない事柄=批判される必要のない領域
  • 態度、行動、考え方など=批判されても仕方ない領域

です。★はこれだけは絶対触れてほしくないというような事柄です。

やることは2つ

その上で、やることは2つです。

  1. 受け止める
  2. 正当な批判か、不当な批判か判断する

受け止める

受け入れたり同意することではありません。言われた事柄や事象を俯瞰して見てみるということです。カッとなってしまいそうなら、頭が真っ白になりそうなら、もう呪文のように「それってつまりどういうこと?」と質問してしまう。

事例
A「精神の病を持ったようなメンタルの弱い人にこの仕事は向いていないよ」
B「どういうことですか?」
A「ストレスが大きいんです」
B「例えばどんなところがですか?」
(略)

質問してより深いところの情報を手に入れていくと、相手の言葉の奥にある気持ちに近づけるかもしれない。この事例であればAさんはBさんに再びメンタルを崩して欲しくはないという思い遣りからこう発言したかもしれないという気持ちが見えてきたりする。ある程度まで深まったら同意できるかもしれないし、そうでなければ反論したり、間をとる。

正当な批判か、不当な批判か判断する

正当な批判に対して

なるほどね、と思ってもまだ同意する必要はないです。

  1. それでも自分としては構わない
  2. 何とかしたいと思っているが妙案が浮かばない

の2つのパターンがあるからです。

それでも自分としては構わない

こういうことってよくありますよね。私はこれで満足しているってパターン。それでも執拗に考えを改めるよう責め立ててくる場合はその繰り返しが不当な批判になると判断しちゃいましょう。

何とかしたいと思っているが妙案が浮かばない

ここに辿りつけたらたぶん、わだかまりはあまりなくなっているのではないでしょうか。一緒に考えてもらいましょう。

不当な批判に対して

一方、不当だと思えたらどうするか。こちらも2つパターンが考えられます。

  1. きっぱり拒む
  2. 聞き流す

きっぱり拒む

どの辺が?」と質問を重ねていく(受け止めると一緒)。そのうち相手も怯んでくる。

聞き流す

「色んな考え方があるもんですね~」とか「人それぞれですね~」とか言っておく。

正当な批判か不当な批判か

子どもはまだなの?

昨日のエントリーでも書いていることですが、先日親類から言われた言葉です(正確には妻が言われたのを伝え聞いた)。「もう結婚して6年にもなるのに」「子どももつくらないで何のために結婚したの?」「親不孝者」「年齢を考えなさい」。いろんなことを言われました。私にとってこの話題は★の部分です。罪悪感やら焦り、不満、怒り、絶望を感じます。特に「年齢を考えなさい」は一番堪えます。だって医学的にも正しいわけですから。社会的に正しいことは時に人を傷つけます。直接言われたわけではないのでその人の真意はわかりません。批判される必要のない領域と批判されても仕方ない領域の中間にあたる部分でもあるので「それでも構わない」と言い張るか「聞き流す」かを行ったり来たりしながらかわすしかないです。でも取り敢えず批判を処理する手段は手に入れたわけで、それはそれで一安心しました。

次は手段ではなく、心のモヤモヤを処理する方法を書きます。